「復活パターン」について再考してみた
「復活パターン」って、難しくないですか?
トレンド転換を何度か試みて、ようやく転換ラインを明確にブレイク!
「満を持しての転換、きた!これは行ける!」と、意気込んでエントリー。
──これが、いわゆる「復活パターン」のエントリーパターンですよね。
……で、結果はなぜか、いつも損切り。
「復活パターン」のエントリーって、ほんとに難しくないですか?
上のチャートは、私が実際に行った負けトレードの一つです。
3度目の挑戦でついにブレイク成功か!?と思われたので、EMA13タッチのタイミングでロングエントリー。
つまり、いわゆる「復活パターン」の手法をそのまま採用したわけですが……
結果は、-10.0pips の損切りでした。
- ✅ 連続陽線でしっかりブレイクしていたし、
- ✅ V字型で勢いよく戻してきていたし、
- ✅ 転換ラインより上でEMA13にタッチしていたし、
- ✅ しかも EMA100 も上向きになりかけていた。
──これは「やむなしの負け」だったのでしょうか?
それとも、そもそも「避けるべきトレード」だったのか……?
私はいつもこの手の判断に迷ってばかりで、同じような損切りを何度も繰り返してきました。
……だからこそ思ったのです。
もう、ここで「自分ルール」として白黒をつけるときだ!と。
復活パターンとは? そして、なぜ意見が分かれるのか?
「復活パターン」とは──
転換ラインを一度でブレイクしきれなかったあと、もう一度。
2回目、あるいは3回目の挑戦で再びラインを越えてくる動きを「復活」と見なし、
そこにエントリーするという戦略です。
この手法は、かつて公式ルールとしてYouTubeでも紹介されましたが、
あまりに実践が難しく、現在は一時的に“保留扱い”となっているような位置づけです。
そしてこの「復活パターン」、トレード仲間の中でも意見が分かれるのです。
- 「そこまでして転換を狙うのは、さすがにリスクが大きすぎるのでは?」という慎重派もいれば、
- 「いや、転換ライン付近で明確なブレイクが見えたら、エントリーするべきだ」という積極派も。
まさに、評価が真っ二つに割れる手法。
──だからこそ、自分なりのルールを持っておく必要があると感じたのです。
模式図でチャートの構造を再現してみた
ここまでの話を、もう少し視覚的に整理してみましょう。
今回のトレードを振り返るうえで、頭の中にある構造を整理するために、
実際のチャートを少し加工して「模式図」にしてみました。
この図をもとに、復活パターンの“構造的な落とし穴”を考えてみたいと思います。
では、模式図の流れを順に解説してみましょう。
- ① 最初のブレイクに失敗したあと、
- ② いったん大きく戻され、
- ③ 再び転換ラインを上抜ける──
……さて、この動き、すべてを「復活パターン」としてエントリーしてしまって本当にいいのでしょうか?
もっと細かく状況を分類して、判断の軸を明確にする必要があるのでは?
そんな疑問が、ふと頭をよぎりました。
そこで私は考えたのです──
この形、もしかして「上昇トレンドの初動」なんかじゃなくて、
そもそも「チャネルを作っていく最中」だったんじゃないの……?
つまり、こういうパターンだったのかもしれません。
- 最初のブレイク失敗からの戻し(① → ②)が深すぎて、
- 2回目のブレイク(③ → ④)も、やっぱり深く戻されて、損切り。
……これって、まさに“チャネル的な値動き”の典型では?
ちょっと待ってください。
もしそうだとしたら──
冒頭の「復活パターン狙い」のチャートも、ぜんぜん違う景色に見えてきませんか?
こんなふうに──
「上昇トレンドの初動をつかんだと思ったら、実はチャネル形成中だった……😢😨😖」
……こういうパターン、実はかなり多いんです。
そして私は思いました。
こういう場面では、やっぱり無理に入らず、トレードを控えるべきなのではないか?
その方が、むしろ冷静で再現性のある判断につながるのではないかと。
「チャネル化」を封印するための2つの基準
こうした失敗パターンを避けるために、私は「自分ルール」として、次の2つの基準を設けました。
① 時間的な条件:初回ブレイクから15分以内に、再挑戦してブレイクしていること
なぜこの時間制限が必要なのか?
それは、ダラダラと再挑戦を繰り返しているうちに、
トレンド転換のエネルギーそのものが消耗してしまうからです。
あくまでも、私が狙いたいのは「トレンド転換の初動」。
だからこそ、再挑戦が遅れた時点で、すでにエントリーの魅力は大きく低下していると判断しています。
この「15分以内」という基準は、今後の実践で多少調整していくかもしれません。
30分くらいまでは許容する場面も出てくるかもしれませんが、
いずれにせよ、ある程度の“時間的な区切り”は必要だと考えています。
② 値動き的な条件:「半値以上戻さずに再挑戦」していること
最初は、「再挑戦までのあいだに EMA13 を終値で一度も下回っていないこと」──
そんな厳しめの条件を考えていました。
もちろん、理想を言えば、
「EMA13すら割り込まず、間髪入れずに再挑戦して、そのまま転換ラインをブレイク!」
──このくらいのスピード感があれば最高です。
でも現実には、そこまで完璧な形ばかりを求めていると、トレードのチャンスを逃しがちになります。
そこで、自分ルールとしては、少し条件を緩めて、
「半値以上は戻していないこと」という基準に落ち着かせました。
逆に言えば、半値以上も戻してしまうようなら、
それはもう“チャネル化”の兆候かもしれない──そう考えて、一歩引くようにしています。
これ以外は、「復活パターン」は全部禁止!!
私は、この2つの条件を「復活パターン」の例外ルールとして定めました:
- 1️⃣ 初回ブレイクから 15分以内 に、転換ラインを再ブレイクしている
- 2️⃣ 半値以上戻さずに、再挑戦のブレイクが成立している
この2つを同時に満たしているときだけ──
例外的に、復活パターンでのエントリーを許可することにしました。
それ以外のケースは、すべて完全封印です。
……どうでしょう?これ。
「復活パターン」のダマシに悩んでいた方には、
けっこう効きそうなルールじゃないですか?
実際、私はこのルールを自分の「マイルール」として正式に採用しました。
──が。
話は、ここで終わりませんでした。
ちょっと、これ見てくださいよ!!
さて──
話はここで、思わぬ方向に広がっていきます。
というのも、あとからチャートを見返してみたら、
私は思わず「えっ!?」と声をあげてしまいました。
まさかの展開だったんです。
あの転換失敗から、しばらく時間が経ったあと──
なんと本格的なブレイク足が出現し、結果的には大きな上昇が始まっていたのです。
……どうします?これ。
これって、「復活パターン」なんでしょうか?
これもトレンド転換として捉えていいんでしょうか?
というか──
こういうパターンも、「トレンド転換狙い」のエントリーポイントとして
しっかり狙っていくべきなんですかね?
「復活パターン」と「水平線ブレイク」は別物である
これ、実は──
転換ラインのすぐ上に、「上位足の水平線(サポレジライン)」が存在していたんです。
つまり──
何度も転換ラインに挑戦して失敗しているように見えたその動き、
実はすべて、上位足の水平線に止められていただけだったというわけです。
そして、その本当のレジスタンスラインを実体で明確にブレイクしたとたん、
相場はあっさりと上昇していきました。
これはもう、「復活パターン」ではなく、
明確な水平線ブレイクとして捉えるべき場面だったのです。
今回はたまたま上位足のラインでしたが、
1分足チャートで見ても、明らかに何度も止められていた「サポレジ転換ライン」ができていました。
こうした何度も止められたラインを、実体で力強くブレイクする──
それこそが、「トレンド発生のシグナル」として最も信頼できる瞬間だと、私は考えるようになりました。
やっぱり、これは「復活パターン」なんかじゃない。
水平線ブレイクなんですよ。
というか、もう──
そういうことにしないと、「復活パターン」なんて実践できない。
なぜなら──
私には、トレードに使える時間が限られているからです。
🚛 私はサラリーマンである
私は、仕事の合間──トラックの運転の合間や荷待ちの時間など──にチャートを見るスタイルです。
帰宅してからの時間も限られており、
正直なところ、いつまでも「復活パターン」の再挑戦を待っている暇はありません。
そもそも、私がトレードに使えるのは、
市場開始から2時間以内という限られた時間だけ。
市場開始直後の勢いを使って、トレンド転換やRNブレイクを狙う──
それが、パンダにとっての「マイルール」なのです。
だからこそ、
「15分以内に再挑戦しなかったら切り捨てる」
という明確な“時間的区切り”を、自分ルールとして設定する必要があったのです。
水平線ブレイクは、じっくり構える戦略へ
とはいえ──
「復活パターン」を見送ったあとにも、
何度も同じ価格帯で止められている──そんなチャートの現象は、よくある話です。
であれば、そのラインを明確にブレイクしたときこそ、
トレンド発生のサインと見るべきです。
たとえ最初の挑戦ではトレンド転換に至らなくても、
複数回のトライを繰り返すうちに、
偶然にも「同じ価格帯」で跳ね返される動きが続くことがあります。
こうして、自然と「意識された水平線」が形成され──
その水準を実体ローソク足でブレイクしたとたん、相場が一気に走り出す。
そんな場面は、過去のチャートを見返しても数多く見つかります。
だから私は、こうした「水平線ブレイク」を狙うなら、次の2つの条件が欠かせないと考えています。
- 1️⃣ 2時間以上にわたって反発が確認された水平線(ゾーン)であること
──時間が長ければ長いほど、信頼性は増します。 - 2️⃣ そのラインを、実体ローソク足でしっかりと抜けていること
──ヒゲだけの抜けや曖昧な突破はカウントしません。
実践的なアプローチとしての“2時間ルール”
私の基本方針はこうです。
復活パターンは、15分以内に再挑戦がなければ切り捨てる。
そして、その時点で一度チャートを閉じる。それがルールです。
……とはいえ、今回のように「復活パターン」がそのまま「水平線ブレイク」に発展することもある。
だから私は、「15分で切り捨てたあと、2時間後にもう一度チャートを開いて確認する」という運用を取り入れています。
その理由はシンプルです。
水平線を信頼してトレードに使うなら、少なくとも2時間以上、
価格が何度も反発している実績がないと、優位性が低いと考えるからです。
つまり──
- 復活パターンは15分で見切る。
- いったんチャートを閉じる。
- 2時間後にチャートを再確認。
- そのあいだに同じ価格帯で何度も跳ね返されていれば、
そこを水平線ブレイク狙いで仕留める。
この「2段階チェック」なら、時間に制約のあるトレーダーでも無理なく実行できます。
アラートを仕掛けておけば、焦らず・構えて・タイミングを見極めるという
スタイルが自然に身につくはずです。
まとめ:白黒つけるのは、自分のルール
どんな手法であっても、実践を重ねるうちに自然と「マイルール」が生まれてくる。
これは、当たり前のことだと思います。
だって、人それぞれ──
ライフスタイルも違えば、性格も違う。
であれば、自分にとって無理のない形に「手法をカスタマイズ」していくのは、
ごく自然な流れだと思うのです。
そのカスタマイズの材料になるのが──
ほかでもない、自分の「負けトレード」です。
負けたからといって、必要以上に落ち込んだり反省したりする必要はありません。
むしろ、その負けを徹底的にほじくり返して、蒸し返して、
「何かヒントがあるんじゃないか」と分析していく。
そうやって、手法をブラッシュアップしていけばいいのです。
私も、この記事でたった一度の負けトレードをとことん掘り下げてみました。
そして、「復活パターン」に関する自分だけのルールを作り上げました。
負けトレードこそが、最高の学びです。
それは、次の一手を育てる魔法の種なんです。
みなさんのトレードにも、たくさんの“恵み”がありますように!
※ちなみにこの記事、ほぼ全部スマホに向かって喋っただけで、文章はほとんどAI(飼育員さん)が書いてくれてます。
がっつり解説したみたいな記事になっていますが、こう見えてラクしてます(笑)
……ズルいですよね、これ。わかります。
コメント
復活パターンかと思いきや、チャネル化してた!
に、私も何度もやられてます😇
すごく整理されてて勉強になりました!
パンダさんのルールを参考に、私もやられたトレードから考察してみます。
ありがとうございました😊
やったー!このブログのはじめてのコメントです。
負けトレードこそ財産なので、これからもご一緒に、めげずにがんばりましょう!!
ありがとうございます🐼
楽しいブログありがとうございます^_^
負けた場面の振り返りですが、初心者丸出しの私はトレンド転換を根拠にエントリーしたら、そこばっかり意識していました。
負けトレードの振り返り方、視点の切り替え方について、『あ、そんな見方もあるのか!』と学びになりました(^^)
今後も、楽しみにしております🎵
ありがとうございます。
そんな風に言って頂いて、すごくうれしいです😄
ただ、あくまでも私の「マイルール」です。
この場面についての翌日の解説動画では、エントリーしてやむなし、の判断でした。
参考にして頂いて良いような、そうでもないような、な内容です。笑
これからもよろしくお願いします🐼