- だまし危険度カレンダー(M1スキャル向け)
- 6:00〜7:00 早朝オープン(週明けはギャップ発生)
- 8:00〜8:59 東京勢の始動、株先物/債券市場オープン
- 9:00 日経平均現物寄り付き
- 9:30〜9:50 仲値需要前のドル買い開始
- 9:55(東京Fix/仲値) 当日の基準レート決定
- 10:00〜11:30 東京メインセッション
- 11:30〜12:30 昼休み・商い減少
- 12:30〜14:30 東京後場〜欧州待ち
- 15:00〜15:59(アーリーロンドン) 欧州勢プレ参入
- 16:00〜17:00(ロンドンオープン) 欧州本格参入
- 18:00〜19:30 欧州後半/米勢待機
- 20:00台(NY早朝) 米勢参入前の静寂
- 21:00〜21:30 NYオープン
- 21:30〜23:00 米主要指標(CPI/ISM/雇用統計 等)
- 23:00(NY10:00カット) 米オプション満期/Fix
- 23:30〜24:00 NY後半
- 0:00〜2:00 NY後場/欧米決済
- だましの構造分類と回避の考え方
だまし危険度カレンダー(M1スキャル向け)
1分足スキャルピングにおける主要時間帯ごとの市場構造と「だまし」発生リスクを整理した一覧です。危険度は★1〜★3で表示しています。
| 時刻(JST) | イベント・市場動向 | 主な値動き傾向 | ダマシ危険度 | 注意点・スキャル的コメント |
|---|---|---|---|---|
| 6:00〜7:00 | 早朝オープン(週明けはギャップ発生) | 窓開け・薄商い・アルゴ主導 | ★★★ | – 月曜朝は特にギャップ方向への追随禁止。 – 週明けは“窓埋め狙い”がセオリー。 |
| 8:00〜8:59 | 東京勢の始動、株先物/債券市場オープン | 一時的な円買い・円売り(短命) | ★★☆ | – 日経平均やTOPIX寄り付きに反応しやすい。 – 出来高が薄く、スパイク→全戻しが多い。 |
| 9:00 | 日経平均現物寄り付き | 株連動スパイク | ★★★ | – 直後の1〜2分間は瞬発的な上下。 – EMAが追いつかず、形が崩れる時間。 |
| 9:30〜9:50 | 仲値需要前のドル買い開始 | ドル円上昇しやすい | ★★☆ | – 輸入企業のドル買い(実需)が入りやすい。 – 抜けても続かないことが多い。 |
| 9:55(東京Fix/仲値) | 当日の基準レート決定 | 一瞬ドル買い→反転しやすい | ★★★ | – 仲値直前に急上昇→Fix確定→急落が定番。 – 「9:50〜9:56」は飛び乗り厳禁ゾーン。 |
| 10:00〜11:30 | 東京メインセッション | 比較的素直なトレンド | ★☆☆ | – 一方向に伸びることも多く、手法1・2の訓練に最適時間帯。 |
| 11:30〜12:30 | 昼休み・商い減少 | ノイズ多い、値動き乏しい | ★★☆ | – EMAが束になりやすく、“抜けても戻る”。 |
| 12:30〜14:30 | 東京後場〜欧州待ち | 偽ブレイク多発 | ★★☆ | – 欧州前の“収縮相場”。 – ヨコヨコ抜けは全スルー。 |
| 15:00〜15:59(アーリーロンドン) | 欧州勢プレ参入/東京勢の決済・反転 | ストップ狩り型フェイクブレイク | ★★★ | – 東京高安スイープが頻発。 – EMA束状態のブレイク=完全禁止。 |
| 16:00〜17:00(ロンドンオープン) | 欧州本格参入 | 本命トレンド始動 | ★☆☆ | – “ロンドンリバーサル”完了。 – 手法1(転換)・手法2(RNブレイク)が機能しやすい。 |
| 18:00〜19:30 | 欧州後半/米勢待機 | 流動性一時低下 | ★★☆ | – EMA100が横向き。 – 中休みレンジで往復ビンタ注意。 |
| 20:00台(NY早朝) | 米勢参入前の静寂 | 不規則な上下/薄商い | ★★★ | – ルール上トレード禁止時間帯。 – 指標待ちで“フェイク抜け”が頻発。 |
| 21:00〜21:30 | NYオープン | 流動性増/方向判明前 | ★★☆ | – ロンドンの余波と混じりノイズ気味。 – 明確なモメンタム確認まで待機。 |
| 21:30〜23:00 | 米主要指標(CPI/ISM/雇用統計 等) | 一方向スパイク→逆噴射多発 | ★★★ | – 初動スパイクに飛びつかない。 – 1分以内に戻る“逆噴射”が定番。 |
| 23:00(NY10:00カット) | 米オプション満期/Fix | ストライク防衛/バリア狩り | ★★★ | – “RNや150円”付近で一瞬抜いて戻る動きが多い。 – バリア観測値にはアラート推奨。 |
| 23:30〜24:00 | NY後半 | トレンド継続 or 失速 | ★★☆ | – 指標トレンドが残る日はチャンス。 – それ以外は“タイムアウト撤退”を意識。 |
| 0:00〜2:00 | NY後場/欧米決済 | 反転/薄商い | ★★☆ | – EMA13・100が収束してきたら終了サイン。 – トレード継続はリスク増。 |
6:00〜7:00 早朝オープン(週明けはギャップ発生)
週明けの「6:00〜7:00」は、窓開け(ギャップ)+薄商い+アルゴの先行が重なり、見た目の勢いに対して実需が乏しいため、だまし(★★★)が最も発生しやすい時間帯です。
ギャップ方向への追随は禁物で、基本戦略は、観察 → 窓の扱いを決める → 正常化後に型で入るです。
● この時間に「何が起きているか」
- ギャップ発生:週末のニュースや持ち越しポジション解消が一気に反映され、前営業日の終値から価格が飛んで始まる。
- 流動性の谷:主要参加者の本格参入前で板が薄く、スプレッド拡大・滑りやすい。小口の成行でも価格が動き過ぎる。
- アルゴ主導:初動は裁定・ニュースフロー系アルゴが優勢で、一方向に見えてもフォローが継続しないことが多い。
● よくある値動きのパターン
- ギャップ方向へ数分だけ伸びてから全戻し:「強いトレンドに見える初動」→ 実需が続かず失速 → 前日終値(ギャップ起点)へ吸い戻し。
- ギャップを埋めてからの揉み合い:窓を埋め切った後は、RN(.00/.50)や前日終値を挟んだヨコヨコに移行しやすい。
- 上下にストップ掃除:薄い板を突いて上→下(または下→上)へ連続スイープ、ヒゲだらけで方向感が出ない。
● やってはいけないこと(NG集)
- ギャップ方向への成行追随:数分の伸びで利が乗っても全戻しのリスクが常に高い。
- EMAが束のままブレイクを追う:構造未整列=だまし率急上昇。
- 広いスプレッドで細かいスキャル:想定RRが崩れ、手数だけ増えて期待値がマイナスに。
8:00〜8:59 東京勢の始動、株先物/債券市場オープン
板がまだ薄く、株先物・債券の立ち上がりで為替が一時的に振れます。
短命なスパイクが多く(★★☆)、ブレイクは追わず戻り(押し)確認が基本。
● この時間に起きやすいこと
- 株先物・債券の始動に連動した瞬間的な円買い/円売り。
- スプレッドがやや広めで、ヒゲが増えやすい。
● よくある値動き
- スパイクでRN(.00/.50)をタッチ→即戻し。
- 5〜10pipsの伸びで失速→直前レンジへ回帰。
● 回避・攻略ポイント
- 初動は見送り、EMA13内側への実体回帰→反発で第2波のみ。
- RNとの距離が5〜7pips以内なら追わない(利幅不足)。
9:00 日経平均現物寄り付き
株現物の寄り付きで為替も瞬発的に振れます。
短時間の上下スパイクが多く(★★★)、初動は見送りが基本。
● この時間に起きやすいこと
- 株の寄り付きに連動した一方向スパイク→即反転。
- スリッページ・ヒゲ増加で形が崩れやすい。
● よくある値動き
- 寄り付き直後に5〜10pips伸び→寄り前のレンジへ回帰。
- RN(.00/.50)タッチ→瞬間戻し。
● 回避・攻略ポイント
- 最初の1〜2分は完全スルー、実体の落ち着き待ち。
- EMA13の内側回帰→第2波のみ検討。
9:30〜9:50 仲値需要前のドル買い開始
仲値に向けた実需でじわ上げになりやすい(★★☆)が、継続性は限定的。
追いかけず、押し戻りの質を確認。
● この時間に起きやすいこと
- ドル買い優勢で上値試し、ただし勢いは緩やか。
- RN手前での失速・揉み合い。
● よくある値動き
- 高値更新→すぐ横ばい(押し目不成立)。
- 数pipsのだまし抜け→回帰。
● 回避・攻略ポイント
- 追随ロングはRN距離(5〜7pips)を必ず確認。
- 押し目はEMA13での反発確認後に小サイズで。
9:55(東京Fix/仲値) 当日の基準レート決定
直前の買い上げが確定後に反転しやすい(★★★)時間。
9:50〜9:56の飛び乗りは禁止。
● この時間に起きやすいこと
- Fix直前の上振れ→確定→急反落。
- 一時的にスプレッド拡大。
● よくある値動き
- 直前高値更新→Fix確定→全戻し。
- 高値圏ヨコヨコ→確定後に崩れる。
● 回避・攻略ポイント
- 抜けに乗らず、実体の内側回帰→第2波待ち。
- サイズは通常の半分、利確は次RN手前。
10:00〜11:30 東京メインセッション
比較的素直なトレンド(★☆☆)が出やすい時間。
収縮→拡散の基本形を丁寧に。
● この時間に起きやすいこと
- 段階的な高値・安値更新が機能。
- EMA100が徐々に傾斜。
● よくある値動き
- 小押し→第2波継続。
- RN突破→戻りで再加速。
● 回避・攻略ポイント
- 手法1/2の基本形のみ実行。
- 逆張りはEMA傾斜鈍化まで待つ。
11:30〜12:30 昼休み・商い減少
流動性が落ち、ノイズと往復が増える(★★☆)。
基本は待機。
● この時間に起きやすいこと
- EMAの束化(収縮)。
- 狭いレンジでのヒゲ連発。
● よくある値動き
- レンジ上端・下端の軽い抜け→回帰。
- RNタッチ→小反発だけ。
● 回避・攻略ポイント
- ブレイクは全スルー。
- 午後の流れに備えレベル整理だけ行う。
12:30〜14:30 東京後場〜欧州待ち
引き続き収縮基調。
偽ブレイク多発(★★☆)につき、抜けに乗らない。
● この時間に起きやすいこと
- 欧州待ちのヨコヨコ。
- レンジ端でのだまし足。
● よくある値動き
- 上抜け→即レンジ内回帰。
- 下抜け→即戻し。
● 回避・攻略ポイント
- 戻り(押し)の質が出るまで待機。
- サイズは抑制、または見送り。
15:00〜15:59(アーリーロンドン) 欧州勢プレ参入
東京高安スイープのフェイク(★★★)多発帯。
抜けに飛びつかない。
● この時間に起きやすいこと
- アジア高安を5〜15pipsだけ更新→反転。
- RN掃除→直後に打ち消し。
● よくある値動き
- 高値更新→数分で全戻し。
- 安値更新→即上抜け返し。
● 回避・攻略ポイント
- 完全見送りが原則。やるなら逆張り第2波のみ。
- EMAが拡散するまで待機。
16:00〜17:00(ロンドンオープン) 欧州本格参入
本命トレンド始動(★☆☆)ゾーン。
15時台のフェイク否定後の第2波が狙い目。
● この時間に起きやすいこと
- EMA100の傾斜開始。
- 高安の明確な更新→継続。
● よくある値動き
- 押し目(戻り目)で再加速。
- RN突破→加速維持。
● 回避・攻略ポイント
- 手法1/2の型通りに。初動追いは避ける。
- 利確は次のRN/前回スイングを基準。
18:00〜19:30 欧州後半/米勢待機
流動性が一時細り、中休みレンジ(★★☆)になりやすい。
往復に注意。
● この時間に起きやすいこと
- EMA100の横向き化。
- 上下に小スイープ。
● よくある値動き
- レンジ端タッチ→反対端へ揺り戻し。
- 薄い抜け→即回帰。
● 回避・攻略ポイント
- ブレイク狙いは封印。
- やるなら明確な第2波に限定・小サイズ。
20:00台(NY早朝) 米勢参入前の静寂
不規則な上下が増え、フェイク多発(★★★)。
ルール上は原則ノートレード。
● この時間に起きやすいこと
- 指標待ちのポジション調整。
- ニュース小出しでヒゲ連発。
● よくある値動き
- 小レンジ内での上下スイープ。
- RNの軽い抜け→回帰。
● 回避・攻略ポイント
- 監視のみ、エントリーは21時以降へ。
- 重要レベルを事前に可視化しておく。
21:00〜21:30 NYオープン
流動性は増えるが、方向未確定(★★☆)。
明確なモメンタム確認まで待機。
● この時間に起きやすいこと
- ロンドンの流れと干渉しノイズ化。
- 一旦の反発→再トライ。
● よくある値動き
- 初動伸び→半値戻し。
- 小さな高安更新を数回繰り返す。
● 回避・攻略ポイント
- 連続実体とEMA傾斜が揃うまで待つ。
- 逆張りは直近の極値タッチ限定で小サイズ。
21:30〜23:00 米主要指標(CPI/ISM/雇用統計 等)
初動スパイク→逆噴射(★★★)が定番。
初動追いは禁止、再現性は第2波にあり。
● この時間に起きやすいこと
- 一方向に瞬間加速→全戻し。
- スプレッド拡大・滑り。
● よくある値動き
- 指標直後の極値から反対方向へ急戻し。
- 戻り(押し)を作って第2波継続。
● 回避・攻略ポイント
- 初動は完全スルー、1〜3分の形作り待ち。
- 手法3(指標スキャル)はセットプレー条件が揃う時のみ。
23:00(NY10:00カット) 米オプション満期/Fix
ストライクやバリア付近で一瞬抜いて戻る(★★★)動きが増加。
フェイク警戒。
● この時間に起きやすいこと
- ストライク防衛によるピン止め。
- 大台(例:150円)でスイープ。
● よくある値動き
- 大台突破→即内側回帰。
- 数分での往って来い。
● 回避・攻略ポイント
- 抜け足では入らない。戻り(押し)確認→第2波のみ。
- 利確は近いRN手前でタイトに。
23:30〜24:00 NY後半
トレンド継続か失速かの分岐。
不発なら時間切れ意識(★★☆)で固く。
● この時間に起きやすいこと
- 指標トレンドの残り火。
- 出来高減少で伸び悩み。
● よくある値動き
- 直近波の半値押し(戻し)→続伸。
- 高安届かず→揉み合い収束。
● 回避・攻略ポイント
- 未達成目標が近ければ小幅で満足撤退。
- 伸びないと判断したらクローズ優先。
0:00〜2:00 NY後場/欧米決済
反転・薄商いでだまし増(★★☆)。
EMA収束は終了サイン。
● この時間に起きやすいこと
- 欧米勢の手仕舞いで逆流。
- ボラ縮小とレンジ化。
● よくある値動き
- 高安に届かず小刻み推移。
- EMA13・100が束へ回帰。
● 回避・攻略ポイント
- 新規は原則見送り、保有は利確優先。
- 継続時はサイズ縮小・目標も近場で。
だましの構造分類と回避の考え方
| 種類 | 発生源 | 特徴 | 回避の考え方 |
|---|---|---|---|
| 構造型だまし | EMA収束/レンジ中 | 形だけのブレイク。モメンタムなし。 | EMA群の傾斜・束を確認してから。 |
| 流動性狩り型だまし | Fix/アーリーロンドン/オプションカット | ストップ注文を“狩りに行く” | 高安を5〜15pipsだけ抜く動きに注意。 |
| イベント型だまし | 指標/要人発言/介入観測 | 一瞬の爆発→全戻し | 「実需(実弾介入)」かどうかを見極め。 |
| 時間切れ型だまし | 東京後場/NY後半 | トレンド終了後の小動き | ボラ・値幅が細くなったら“撤退シグナル”。 |


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